2014年の今年も迎えた今日という日、この3月11日。

2011年の3月11日、我が故郷を襲った東日本大震災の日ですが、3月に入った辺りから、私は3年前のあの日が無ければ良かったのに、3年前のあの日の前に戻りたい、という思いが胸に芽生え、苦しさの様なモノを感じたりもしていました。

震災直後、宮城県庁の診断では、復旧まで3年、復興まで10年という試算でした。

それが、震災から一年後位だったでしょうか・・・時の総理大臣、野田佳彦氏が「復旧まで5年、復興まで10年」と仰い・・・今日、震災から3年目を迎えましたが、未だ26万人の人が仮設住宅に住んだり、避難生活を強いられているとの事。

被災地以外では、あれから3年なのかもしれませんが、被災地では「まだ3年」なんだという事を思い起こさせられる数字です。

この3年間、本当に様々な思いをしてきましたが、忘れられない思い出がいくつかあります。

震災から暫くして、緊急で実家に帰らなければいけない用事が出来、帰省したのですが、車で帰省する途中、福島を通っているあたりで空腹を覚え、サービスエリアに寄り道し、駐車場の前の出店で焼きシューマイ串を買ったのですが、その時、売店のお婆さんが「あら~、東京から来たのに買ってくれんのすか~?ありがどうねぇ。よがったら、これも食ってけさい。」と言って、売りモノのおにぎりをサービスしてくれた事が有りました。

当時(今もかもしれませんが)、社会問題として、東北から関東に来る高速道路の上り車線の県境のサービスエリアのごみ箱に、東北のお土産が大量に捨てられているという報道がされていた時でも有りました。

これは、ボランティアなどで復興支援に行った人たちが、地元の人にお土産を貰ったモノの、原発の影響で、お土産を持って帰るのがイヤで、県境のサービスエリアで捨てていたのです。

私がシューマイを買った事を喜んでくれ、おにぎりをサービスしてくれたお婆さんの姿に、自分には想像もつかない風評被害、偏見と闘っている同郷の人の苦しさを感じ、自分が東北人である事を伝えるよりも、このおにぎりを美味しそうに食べる事こそが、最大の励ましになると瞬時に考え、「いいんですか?!有難うございます!お腹空いてたから嬉しいです!」と標準語でお礼を述べ、美味しそうにその場で食べ、笑顔でお礼を言って車に戻り、大粒の涙がこぼれた事を今でも覚えています。

岩手県陸前高田市・高田松原の一本松

上の写真は、東日本大震災の際、陸前高田の約7万本あった高田松原の防潮林の松の木の中で、奇跡的に倒れずに残った一本松です。

この7万本の松の木、高田松原の防潮林は、昭和三陸津波、チリ地震の時などに、防潮林としてまさに盾となり、市街地への津波の被害を防いでくれていました。

その防潮林も、2011年3月11日に、一本を残すのみで、あとは全て津波に流されてしまいました。

私が通った仙台の高校も、仙台東部道路という盛り土の高台となっている高速道路が最後の盾となってくれたお陰で、津波の被害を受けませんでしたが、母校から田んぼ4枚ほど海側に向かって歩き、その東部道路の下を通ると、そこから先は、まさに街一つがすっかり無くなってしまった状況でした。

震災から1カ月後に、高校の同級生の車で、津波が襲った地域を案内してもらったのですが「ここに●●があったの覚えてる?」とか、「ここに○○の家が有って、良く遊びに来たよね」と友人に言われても、思い出す事が出来ず、故郷を去ってからの時間の長さを実感したあの日。。。

そして、高校時代、ロードワークで良く海まで走らされ、なんて遠くまで走らなければいけないんだ・・・と思っていたのが、街全体が津波で流され、海岸に立ってみた時、あれだけ遠いと思っていた仙台東部道路がすぐ近くに見え、こんなに小さな町だったんだ・・・と、何か久しぶりに帰省したら、背が縮んだ親の姿を見た思いで胸が締め付けられたあの日。。。

あれから3年がたった訳ですが、未だ26万人の人が避難生活を強いられているというのは・・・遅々として進まない復旧、復興に、やり切れない思いで一杯です。

復興への誓い

今回の震災で、日本中、世界中から多大な支援、温かい手を差し伸べてもらった我が故郷。

おそらく、私たちが知らない所でも、東日本大震災の被害に多くの人が胸を痛め、東北の為に、と慮ってくれたと、その思いを日々、強く実感しています。

その皆さんの思いに応えるには、一番のお礼、お返しは、1日も早く復旧、復興を果たし、笑顔でお礼を言う事だと思っています。

そして、同時にそれは亡くなられた同郷の方々の無念の死を弔う事でも有ると思っています。

復旧、復興を果たし、笑顔でお礼が言える日、世界中の人に復興を果たした東北の姿を見て頂けるよう、私は自分に出来る事が何かを考え、行動していきます。

東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を、心からお祈りします。

もののふ庵