マルチリンガルという言葉を皆さんは御存じでしょうか?

マルチリンガル(multilingual)とは、多言語話者、またはポリグロット(polyglot)とも言い、2種類以上の言語能力を持っている人の事を指します。(因みに、2種類の言語を話す人をバイリンガル、3種類の言語を話す人をトライリンガルと呼び、それ以上の言語を話す人を一般的にマルチリンガルと呼びます。)

この「話せる」という定義に関しては、若干曖昧なところが有り、どの程度話せれば、その言語能力を話せるかという点については、多くの場合、「有る程度の日常会話レベルまで出来る」とされています。

因みに、もののふ庵も母国語である仙台訛りを筆頭に、東北弁、山形弁、岩手弁、茨城弁、栃木弁等を話せますが(津軽弁は未収得)、もののふ庵の事はバイリンガルともトライリンガルとも、そして勿論、マルチリンガルとも言いません。

冗談はさておき、複数の言語を話せる人なんて、どういう脳味噌してるのかしら?と思ってしまいますよね。。。

もののふ庵も、漢字が読めない麻生太郎氏が英語でペラペラしゃべっているのを見たりし、凄いなぁ・・・などと思ったりしていました。

実は!もののふ庵の友人の一人に、マルチリンガルがいます!

彼の名前は「李久惟」さん。

彼は何と!15ヶ国語を話すマルチリンガルになります。

そんな彼が、昨年、自身の語学に関する考え等を、一冊の本に著しました。

そして先日、彼よりその本「本当は語学が得意な日本人」をプレゼントして頂きました!(久惟さん、有難う!)

「本当は語学が得意な日本人」李久惟著

内容は、とても興味深く面白く、そして読みやすい一冊でした。

久惟さんへの感謝の気持ちを込めつつ、ここで感想、そして、もののふ庵の考えも述べてみようと思います。

「本当は語学が得意な日本人」李久惟著を読んで

「本当は語学が得意な日本人」は、大きく分けて、5つの章からなっています。

第一章は、日本の歴史に触れつつ、私たちの先達の中で、語学を身に付けた人々の事等に関して述べられています。

ちょっと驚いたのが、今の様に語学が系統的に学べるようになっていなかった時代に、外国語を独学で学び、身に付けた人がかくも大勢いたのか・・・という事で、今の語学学習の基盤は、彼ら大先達らの努力の上に成り立っているのだと、改めて感謝の念で一杯になりました。(個人的には、台湾の方である久惟さんが、日本の歴史にかくも詳しい事にも驚きました。)

第二章は、マルチリンガルと呼ばれる方々、数ヶ国語、あるいは何十ヶ国語も話す方々に関してスポットを当てています。(実は!ここに登場する一人のマルチリンガルは、もののふ庵の恩師になります。大学時代、彼の講義を受けていたもののふ庵、その事を久惟さんに話したら、物凄~く羨ましがられました!)

そして、第三章は、ある意味この本の最大のテーマと言っても良いのではないかと思う、地球上の言語に隠された共通点「ダ・ヴィンチ・コード」になります。

私もこの章は読んでいて、とても興味深かった章でした。

実は以前、海外に暮らしていたもののふ庵、その地の言語は話せます。

因みに、今でもその地に行きますと、脳のスイッチが入れ代るのか、寝言はその地の言語で喋っているそうです。(非常に簡単な事しか言わないそうですが。。。)

そして、英語もまぁ日常会話程度ならば、出来るかな・・・と思っています。

そんなもののふ庵も、読んでみて「本当だ!言われて初めて気が付いた!!」という共通点が沢山でした。

この章は、語学が出来る出来ない関係無く、おそらく読んだ人皆が「へ~、言語ってやっぱり似てる部分、共通点が有るんだ!」と思える部分と言えると思います。

第四章は、日本語の豊かさに関し触れられています。

この章の冒頭部分はある意味、題名に直結するというか、「本当は語学が得意な日本人」という事を一番物語っている様にも思いました。

日本語は、実は大変に高度な言語なのです。

良く、外国人は身振り手振りが大きいと言います。

外国では、ニュースキャスターでも、身振り手振りを交えて話したりします。

実は!多くの言語では、身振り手振りを交えないと、伝わらないのです!!

逆に、日本語は身振り手振り無しでも伝わる、非常に高度な言語、難しい言葉なのです!

少し例を上げると・・・何年か前に、石原都知事(当時)が、フランス語を貶す様な発言をしましたが・・・でも、「80」という数字を「4×20」というなんて(フランス語では、「80」の事を「4×20」と言うのです!因みに「81」は「4×20+1」)・・・日本語が出来る私たちからすると、理解しがたい部分ではありますよね。。。

或いは、ドイツ語では「あなた」と「彼女」、そして「あなたたち」という称が、全て同じ「Sie」なのです!

ですから、例えば!仲間内で仕事の分担をしていて、「この作業は誰がやるべきかしら?」という問いに「Sie」という答えが返って来た場合、その「Sie」が、あなたなのか、あるいは彼女なのか、あるいはあなたたちを指すのか、解らない事になります。

そこは、身振り手振りを入れて応えないと通じない部分になるのです。

語彙が豊富な日本語、そして、身振り手振り無しで通じる日本語が大変高度な言語である、そして、そんな日本語を話す私たち日本人は、語学が得意と言うのは、決して大げさな事ではなく、そんな日本語を話すという事は、胸を張って良い部分なのかもしれません。

その代わり!逆を言うと、日本語には「R」と「L」の違いが有りませんが。。。(蛇足ながら、よく「R」と「L」の違いの例で、レストランで「Rice(お米)」を注文したら、発音が悪く、「Lice(シラミ)」が出てきた等という、驚くべき馬鹿げた例が載っている事が有りますが、そもそもシラミがメニューに有り、シラミを出すレストランなど有るはずも無く、この様な悪しき例文を作り、そして、「R」と「L」の発音の違いをネチネチと教える事こそ、愚の骨頂、生産性の無い無駄な時間と言えるでしょう。)

閑話休題、そして、第五章では、李久惟という一人のマルチリンガルが生まれるまで、マルチリンガルという生き方に関して述べられています。

「本当は語学が得意な日本人」の著者、李久惟さんの事

ここで少し、「本当は語学が得意な日本人」の著者、李久惟さんに関して触れたいと思います。

李久惟さんともののふ庵の繋がりは、WBC日台戦の奇跡の円陣になります。

上の動画、6分52秒辺りから登場しているのこそが、久惟さんになります。

その後、ここでは書けない諸々が有り、久惟さんと直接お会いする事が出来、お付き合いさせてもらっています。

久惟さん、今回は、「本当は語学が得意な日本人」をプレゼントして下さり、本当に有難う!

とても興味深く、そして、面白く読ませてもらいました。

お礼になるか解りませんが、久惟さんと、そして、読者の方に、こんな人もいるのか!という例を一つ。

78ヶ国語で「ありがとう!」

川口政則さんというタクシーの運転手さんがいらっしゃいます。

タクシー運転歴50年で、御年81歳というベテランのタクシードライバーさんなのですが、なんと!世界78国語で「ありがとう!」を言えるそうです!

そして、その特技は、世界中から来たお客さんに大変喜ばれるそうです!!

「ありがとう!」というたった一言でも、相手の国の言葉で言えたら、素敵ですよね!

しかも、川口政則さんの場合は、自分で積極的に覚えた部分も有るのでしょうけど、その多くは実際にタクシーに乗ったお客さんに「アリガトウ!」と言われるのを覚えていったそうです!

その話しを聞いた時、「ありがとう!」という一言を覚える!そんな語学の修得も有るんだ、そして、その一言で通じ合い、笑顔になれる、そんなコミュニケーションも有るんだ!!と思いつつ、心が温かくなったもののふ庵でした。

「ありがとう!」は、言われて一番嬉しい言葉ですしね!(誰ですか?俺は「愛してる」が一番嬉しい!と言ってるお方は!!)

「本当は語学が得意な日本人」の勧め

語学を身に付けられたら、語学を学びたい・・・と思っていらっしゃる方、そして、語学学習を始めたものの、挫折した方は、沢山いらっしゃる事と思います。

そんな方に、李久惟氏著「本当は語学が得意な日本人」を強くお勧めします。

この一冊には、世界中の言語はそもそも全て、人間が生み出したものであり、全てに共通点が有るという事、そして、それを出発点とし、語学を学んでいくコツ、楽しさが綴られています。

語学は難しい、語学を習得するには才能が必要だと諦めそうになっている人に、特に読んで欲しいと思う一冊です。

私ももう一カ国語、話せる様になれるかな、話せる様になりたいな、と思う一冊でした。

素晴らしい著書を綴って下さり、語学学習への意欲を刺激して下さった李久惟さんに、心より感謝しつつ