え~・・・20年近く前、大学の社会学の授業で、広告論というテーマの回がありました。

この授業の担当の先生の名前も覚えてませんが、この時の授業だけはとても印象深く、よく覚えているし、今、私がレビュー記事を書く時の指針にもなっています。


まず見せられたのが、懐かしのCM

私くらいの世代にはとても懐かしいかと思うラーマのCM。

ただ、その授業ではじめて知ったのですが、このCM、日本のCM史で酷評されているそうで、実際、売り上げにも貢献しなかったそうです。

理由は・・・おそらく上記映像見れば皆さん、想像付くと思います。

「いかがですか?ラーマのお味?」

と聞かれ

「えぇ、とても美味しいです」

と答えるのがパターンのこのCM、自画自賛というか、説得力に欠けたと言うか、信用されなかったというのが適切なコメントかもしれません。

さて、次に見せられたのが懐かしのペプシのCM

ペプシとコカコーラをブラインドテストで試飲し、どっちが美味しいかというCM。

このCM、ものすごいCMなの解りますでしょうか??

最後に「半数近くの人がペプシを選びました」と言っています。

という事は、半数以上の人はコカコーラを選んだとペプシが宣伝しているわけで。。。

実はこのブラインドテスト、ペプシとコカコーラを並べてやった場合、圧倒的にペプシを選ぶ人のほうが多いそうです。

ただ、これをCMに使うにあたり、ペプシは考えた。

統計どおり、「9割以上の人がペプシを選びました」と宣伝したらどうなるか・・・きっと、「ウソだ、ラーマだ!!」となるに違いない・・・と。。。

そこで最初に作ったのが

「2割近くの人がペプシを選びました」

と、8割以上の人はコカコーラを選んだというCM。(ちょっとこの辺の記憶ははっきりしてなくて、かつYouTubeで発見できなかったので、不確かですが、極端な数字だったはずです。)

この当時はペプシコーラ自体がほとんど流通していなかった時代で、とにかく一度ペプシを試してみてくれ、というメッセージがこもっっている様に思います。

ここからペプシは長い目で攻めました。

効果が浸透してきたと思ったら、2割近くを3割に上げ、さらにそれを4割に上げ、そして上記cmでは半数近くに!!

なかなかcmを鵜呑みにしない、信用しない日本人に浸透させる為に、じわじわ攻めて行きました。

蛇足ながら、授業ではこのジワジワと上がっていくペプシを選ぶ人の割合のCMを見せられ、教室は失笑の渦に。

因みにアメリカでも同様のブラインドテストのcmが流れたそうなんですが、アメリカでは統計どおり9割以上の人がペプシを選んだと放送したり、あるいは日本でも話題になりましたが、マイケルジャクソンがコカコーラを飲んだら声がバラード調になり、ペプシを飲みなおしたらもとのロックに戻ったと言った比較CMをバンバン流し、成果を上げたそうです。


こちらは似たような比較CM。

日本のお上が見たら何だこれは?根拠が無いと激怒しそう??

そして個人的に秀逸だと思ったのがこちら

上記のcmを通し、結局何を教える授業だったのか、私もどんなレポート書いたのかまったく覚えてませんが、今になって思うと、用心深いと言うか、慎重な国民性があるからこそ、売り手の誇大広告もエスカレートしていったのかな、なんて、最近のステマやペニーオークションの話を聞いて思ったしだいです。

因みに上記コカコーラとペプシのブラインドテスト、アメリカのコカコーラの社長は激怒し、ウソだと思い、自社内で同様のテストをしたそうですが、コカコーラ社の社員でも、ほぼ全員がペプシを選んだそうです。

さらに続きがあり、コカコーラの社長も、自社の社員がこれではさすがにまずい、と味に改良を加えたそうなんですが、そしたら今度は昔からコカコーラを愛飲しているファンから膨大なクレームがきて、結局もとの味に戻したそうです。

固定ファン強し!!

20年近くたっても覚えている授業内容ですが、インパクトがあった事プラス、やはり先生の話が面白かったのだと思います。先生の名前覚えてないけど。。。

さて、授業はもちろんここで終わりではありません。

ラーマのようなcmは日本では信用されない、売り上げに結びつかない、それはある意味国民性の問題で、アメリカと日本で流れたペプシのCMでそれは語ることができる。

という観点から、ペプシのようなある意味自虐的な物が流行った、として見せられたのが

こうしてみると、宣伝してるのか茶化してるのか、はたまたけなしてるのか、と思ってしまいそうですよね。

全部がそうだとは言え無いと思いますが、ですが、最近でもSoftbankのCMみたいに見ていて面白い物は息が長く、そして商品色、宣伝色は薄いですよね。

まったく蛇足になりますが、先日、ある見本市の後、私はパソコンのレビュー記事を3記事、見本市主催者のサイトに投稿しました。

私の中ではその3記事の中で順番が付いており、私自身がめっちゃ欲し~ってのが一つと、まぁお勧めかな、ってのと、もう一つと・・・順位が付いてました。

その3記事の中の一つを編集部セレクトに選んでいただき、かなり長いこと主催者サイトに掲載されていたのですが、後日、担当の方と雑談で、編集部セレクトに選んでいただいた理由を聞いてびっくり!!私の中の3位がセレクトされてたのですが、理由はそれが一番力作で私の一押しに感じたからとの事。

私的にかなり驚きで、しかも私の中の2位と3位を迷って3位をセレクトしたそうな。

いやぁ、実は私の一押しは○○で、と話したところ、主催者の方も「えっ??そうだったんですか!?」とちょっと驚いてました。

解らないもんですね。。。

ただ確かに私自身感じてますが、自分で欲し~感を出しすぎると、売り上げには結びつかないかな、と。。。

客観的に見る目が必要なのですかね。

因みに上記ペプシのcm、データ改ざんでお上のお咎めの対象になるのか、わかる方がいらしたら、コメントお願いします。